みんなの通信制高校体験談

私の夫は「35歳の通信制高校3年生」

夫は現在高校3年生。正しくは通信制高校に通学する35歳です。平日は会社員で、日曜日は高校生になります。


仕事で疲れた重い体に鞭打って、半開きの目をこすりながら、往復3時間かけてスクーリングしています。


高校では、やんちゃなで派手めな子や経済的な事情で通学する子、人間関係に苦労してきた子など、さまざまな事情を抱える十代の若者たちと席を並べているそうで「なかなか友達ができない」とこぼします。


また体育の授業がある日は「ジャージを汚してごめん」とうなだれたり「今日は大好きな天文の授業だった」「理科の先生から天文サークルに入らないかって誘いをもらった」などと嬉しそうに話すこともあります。その姿ももうすぐ見納め。夫はこの3月に卒業します。


中学時代のクラスメイトだった夫と成人式で再会し、その後15年ほどの交際期間を経て、先ごろようやく結婚しました。これだけ長い時間をともに過ごしていれば、お互いに知らないことなんてないでしょ?と周囲の人たちに言われますが、ひとつだけ、夫の知らない、夫に聞けない過去があります。


なぜ高校を中退したのか――。それだけは問うてはいけないパンドラの箱のような気がしてしまうのです。


私自身は高校、大学を卒業し、小さな会社ながら正社員として勤めてきました。そこに迷いも疑問もありません。当然だと考えてきました。


やがて三十代になり、両親や親せきから結婚を急かされる毎日。仕事量は増え、責任も重みを増し、このあたりから出産適齢期という文字も強く意識し始めました。そうしてある日、ついに耐えきれなくなった私は泣きながら彼に迫ったのです。


将来が見えないと。


彼は当時、職を転々とし、中卒という不安定な立場から抜け出すための努力を怠っているように見えました。だから、半ば脅すように告げました。高校卒業の認定が得られなければ別れると。ようやく重い腰を上げた彼は願書を取り寄せ、その後、私の両親の前で高卒資格を得る約束をしてくれました。


私も昨年から進路関連の職員として学校にお世話になっています。「高卒」は学歴の出口。高校に行き卒業するのは当然のこと。しかし、生徒たちを見て、会話し、私の考えは変化しました。「高卒」とは、なりたいものになるために与えられた入口なのです。


毎晩レポートに励む背中は心なしか3年経って頼もしくなりました。私もこっそりレポートに目を通し、問題にチャレンジして高校時代を懐かしみ、学びの尊さを実感しています。


「俺さー『卒業式で答辞を読んでほしい』って、担任の先生から依頼された」。最近、夫はますます張り切っています。



↓まずは通信制高校の資料請求を。




通信制高校ってどんなトコ?

 

通信制高校の知っておきたいこと

 

自分にピッタリの通信制高校を見つける!

 

みんなの通信制高校体験談

 

リチウムイオン電池